『彼はそこに祭壇を築き、それをエル・エロヘ・イスラエルと名づけた。』
(創世記33:20)
ヤコブはイスラエルと名前を変えられました。彼は自我の奴隷でしたが、神の人にもものつがいを打たれて弱くされました。自分で戦う古い生き方から、神の支配の元で生きる、新しい生き方にヤコブは変えられました。
ヤコブの行動は変わります。以前は兄を恐れていました。しかし、イスラエルとなったヤコブは、自ら兄の前に出て行き和解をしました。彼は人でなく神を畏れる人となったのです。ヤコブは祭壇を築いて「エル・エロへ・イスラエル」、「イスラエルの神である主」と主を礼拝しました。
モーセの十戒の第3戒は、「あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない」(出エ20:7)です。この「みだりに」とは、「偽って」という意味です。名前はその名を持つ方の性質を表します。つまり、神さまのことを低くする名前、神さまのことを事実以上に呼んでもいけないということです。
ヤコブも神さまの名前を教えてもらえませんでした。しかし、彼は神さまと出会い、神を知りました。神は私の人生を治める方、新しい人生をくださった方!私の神だ!と。神の名を呼ぶことはお願いを聞いてもらうために呼び出すためではありません。自分自身と神さまとの関係を証することなのです。
明日9/26にイスラエルは新年を迎えます。イスラエルの民は、新年の前には一年の罪を悔い改めます。そして、神に許されて新しい一年が与えられたことを喜ぶのが新年なのです。
イエスさまは十字架でご自分を捧げてくださり、全ての罪の代価を完済されました。イエスを主とあなたの人生にお迎えするとき、新しい人生が与えられます。永遠の刑罰から救われて、永遠に生きるものとされるのです。
神さまはお名前を教えてくださいません。しかし、「真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。」(ヨハネ16:13)とある通り、信じるものに与えられる聖霊さまによって真理であるイエスさまを知り、神を知るのです。
ヤコブの同様、私たちも自我を砕かれ、神の主権の下に人生が導かれる体験をします。そして、私たちが知った神さまのご性質を、その通り言葉に出して賛美するものとされるのです。
イエス・キリストを通し、主に導かれて生きる人生を喜んで受け取り続けましょう。主は私たちにご自分が何者かを教え、主を賛美し証させてくださいます。主の前には、主を賛美せざるを得ない程、大きな喜びと楽しみが備えられているからです。
『あなたは私に、いのちの道を知らせてくださいます。あなたの御前には喜びが満ち、あなたの右には、楽しみがとこしえにあります。』(詩篇51:17)
(文責:朋子)
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