『すると、見よ。神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。 そして、地が揺れ動き、岩が避けた。』(マタイ27:51)
イエス・キリストの、キリストとしての所以(ゆえん)を最もよく表しているのが、今日の聖句です。
神殿の中には、聖所と至聖所があり、その間を仕切るのが、今日の幕です。至聖所には契約の箱があり、その中には、神様によって書かれた、十戒の石板が入っていました。
至聖所には神様の臨在があり、人間が近づかないように、亜麻布の垂れ幕がありました。そして、この幕は人間の罪を象徴するものです。
イエス様の十字架の贖いにより、神様の恵みによって垂れ幕が上から下まで裂かれました。神様と人との隔てが取り除かれたことを表します。
そのために「地が揺れ動き、」とは、サタンの反逆の根拠が揺れ動かされたことの象徴です。そして「岩が避けた。」とは、サタンの地の王国が破壊されたことを言います。
聖書は続けて「また墓が開いて、眠っていた多くの聖徒たちのからだが生き返った。そして、イエスの復活の後に墓から出て来て、聖都にはいって多くの人に現れた。」(マタイ27:52)とあります。少し以前ならば、このことも象徴としてとらえられたことでしょう。しかし、タンザニアのガジマ師の報告を聞く限り、これらのことは現実に起こったことです。
これは、死とハデスの力が征服され、服従させられたことを表しています。そして、キリストが死の力を打ち破ったことを告げ知らせます。
天界も自然界も人間も、全ては神様によって、神様のために創造されたものです。しかし、人間が罪によって神様から離れてしまい、全ての秩序が狂いました。いま、イエス様によって、隔ての幕が打ち破られ、神様に帰る道が整えられています。
すべての人は、神様の子どもとして神様によって造られているのです。いま神様に帰りましょう。
いま神様に帰るならば、その人を通して神様の栄光が地に満たされます。そして、自然界も秩序を取り戻すことができます。それで、「被造物も、切実な思いで神の子どもたちの現れを待ち望んでいるのです。」(ロマ8:19)と告げています。ハレルヤ。
『みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。』(Ⅱテモテ4:2)
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