『ふたりの人がイエスと話し合っているではないか。それはモーセとエリヤであって、栄光のうちに現われて、イエスがエルサレムで遂げようとしておられるご最期についていっしょに話していたのである。』(ルカ9:30-31)
今日は、イエス様がモーセとエリヤを交えた山上の会議からです。モーセは律法の代表者であり、エリヤは預言者の代表者です。それで二人が旧約聖書を代表してイエス様の最期について話していたのです。
モーセは律法の代表者ですが、彼の本当の使命は違います。彼の使命はエジプトの奴隷とされているイスラエル人の救出です。それを記してあるのが出エジプト記です。
出エジプト記を英語では、エクソダスと記しています。これは、大脱出と言う意味です。出エジプト記1章9節に「見よ。イスラエルの民は、われわれよりも多く、また強い。」と記されています。そのイスラエルの民が、すべて出て行くとしたら、大脱出でなくて何でしょう。
イエス様はサタンに奴隷とされている、全人類を解放することが使命だからです。これが真実のエクソダスです。そして、イエス様はその使命を完全に果たし、全人類を解放してくださいました。しかし、モーセの時もイスラエルの民が紅海を渡り、エジプトから完全に解放されましたが、約束の地カナンに入れたのは、カレブとヨシュアだけでした。現在も同じです。神の国は信仰よって入るからです。
それではエリヤは、なぜ出てきたのでしょうか。預言者なら、ダニエル、イザヤ、サムエル、他にも多くいます。しかし、エリヤが他と違うのは、彼は生きたまま天に上ったことです。
これは、今の時代、イエス様を信じる者が、エリヤのように神の国に入ることを示すためです。聖書は「主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。」(Ⅰテサロニケ4:16,17)とあります。
こういうわけですから、この言葉をもって互いに慰め合おうではありませんか。
ハレルヤ。
『これらのことを明かしする方がこう言われる。「しかり。わたしはすぐに来る。」アーメン。主イエスよ、きてください。』(黙示22:20)
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