『するとラバンとベトエルは答えて言った。「このことは主から出たことですから、私たちはあなたによしあしを言うことはできません」』(創世記24:50)
アブラハムが遣わした名もなきしもべは花婿と花嫁を結びつける役割を与えられていました。私たちをキリストに導くのは聖霊さまです。そして、聖霊さまと一つとされている私たちも、名もなきしもべのように花嫁を花婿の元に導く働きの担い手です。救い主イエスさまのことを伝える働きに召されています。
しもべは、花嫁の元に行き、花婿と花婿の家について紹介し、贈り物を渡しました。主人であるアブラハムは、神が祝福する人であることをしもべは証しました。豊かな贈り物は神の祝福が事実であることを証しするのです。
かつてアブラムを神が父の家から連れ出したことは、親類であるラバンとベトエルにとって、大きな出来事でした。しかし、神の約束は真実で今日も生きておられること、その神がリベカをイサクの元に招いておられることをリベカの兄と父は悟りました。ですから、彼らは主題聖句の告白に導かれたのです。
信仰とは見えないものを信じることです。しかし、神さまは必ず約束の保証を与えてくださる良い方です。そして、その保証を心に留めさせ、約束の成就を待ち望ませてくださる方です。
しもべはリベカに花嫁のしるしである金の飾り物と腕輪を贈りました。永遠に価値が変わらず高価な金は、キリストのご性質を象徴しています。
十字架で血を流し、永遠のいのちへの道を備えてくださったイエス・キリストの愛こそが、永遠に変わらない普遍の贈り物です。そして、救いの衣により、ご自分の花嫁として光り輝く姿に整えてくださいます。
その衣は私たちの罪や肉の性質を完全に覆い隠します。神の臨在を表す契約の箱は、アカシアの木の板を金で内側も外側も覆い、三位一体の神を表します。そのように、キリストを信じる者の人間性の、外側を神の性質が覆い、内側を聖霊の性質が覆います。もはや木の箱ではなく、輝く神の臨在を運び、表す存在とされるのです。
しもべのように、神は私たちを花嫁候補の元に遣わされます。金や銀はなくとも、最も価値あるキリストという最高の贈り物を任されているのです。アルファでありオメガである主が、全てを計画し、その計画の中にあなたを導いておられます。主に期待して、遣わされて参りましょう。
『良い知らせを伝える者の足は山々の上にあって、なんと美しいことよ。平和を告げ知らせ、幸いな良い知らせを伝え、救いを告げ知らせ、「あなたの神が王となる。」とシオンに言う者の足は。』 (イザヤ52:7)
(文責:朋子)
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