『王さま。あなたは一つの大きな像をご覧になりました。見よ。その像は巨大で、その輝きは常ならず、それがあなたの前に立っていました。その姿は恐ろしいものでした。』
(ダニエル2:31)
今日は「神の国はいつ来るのか。」です。預言者ダニエルはバビロンのネブカデネザル王の夢を解き明かしました。
「その像は、頭は純金、胸と両腕とは銀、腹とももとは青銅、すねは鉄、足は一部が鉄、一部が粘土でした。あなたが見ておられるうちに、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました。そのとき、鉄も粘土も青銅も銀も金もみなともに砕けて、夏の麦打ち場のもみがらのようになり、風がそれを吹き払って、あとかたもなくなりました。そして、その像を打った石は大きな山となって全土に満ちました。」(2:32-35)7章と8章にその解き明かしがあります。
純金の頭はバビロニヤ帝国、銀はメディアとペルシャの王、そして青銅はギリシヤの王、とあります。そうすれば、鉄と粘土の足はロ-マ帝国となります。
ダニエルは9章25節でペルシヤの王クロスからエルサレムを再建せよ、との命令がでてから、キリストが来るまでを預言しています。そして、そのとおりにキリストは来られました。
キリストはこの世界に来られ、12弟子のひとりシモンに、「ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会をたてます。ハデスの門もそれには打ち勝てません。」(マタイ16:18)と告げました。
この岩の上にたてられたキリストの教会が、ロ-マ帝国を打ち破った天からの石です。ロ-マはキリスト教会を激しく迫害しましたが、紀元313年に公認教会となりました。
しかし、時代がキリスト教会に代わることはなく、神の国はどこにも見ることはできません。社会は混乱し、不安は増し加わっています。しかし、ペテロがエルサレムで伝導したとき、神の国はそこに来ました。ピリポがサマリヤで福音を告げたとき、神の国はそこに出現しました。また、パウロが異邦人に福音を告げたとき、神の国はそこにありました。
私たちも、ピリポやパウロのように福音を伝えましょう。そうすれば教会が神の国として立ち上がります。ア-メン。
『信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人は癒されます。』(マルコ16:17-18)
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