『しかし神は、知恵ある者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選ばれたのです。』(Ⅰコリント1;27)
今日は、「神様の召命」についてです。
自分の召命を見るとき、世の中には立派な人が多くいるのに、神様は、なぜ自分を選ばれたのかと思います。しかし、今日の聖句を見れば納得できます。
聖句は、上句に続き「また、この世の取るに足らない者や見下されている者を、神は選ばれました。すなわち、有るものをない者のようにするため、無に等しいものを選ばれたのです。これは、神の御前でだれをも誇らせないためです。」とあります。
しかし、神の人モーセを見るとき、彼のうちに弱さを見ることはできません。彼は知力にも武力にも優れていました。
しかし、彼の出生を見ると、彼はエジプトの奴隷の家に生まれ、エジプト王女の養子となっています。これはモーセにとってかなり、精神的圧迫となったでしょう。それで武術にも文学にも相当熱心に励んだと思われます。出エジプト2章を見ると、彼がへブル人を打ったエジプト人を打殺したとあります。彼の武力の程がわかります。また、モーセ5書を見れば、文学に対する造詣の深さがわかります。
しかし、民数記12章には「さて、モーセという人は、地上 のだれにもまさって非常に謙遜であった。」とあります。聖書に「キリストは御子であられるのに、お受けになった多くの苦しみによって従順を学び、」(へブル5:8)とあるのによく似ています。モーセの人格は、彼の苦しみによって造られたものです。
私たちは自分を他人と比較しては、劣等感に陥りやすい者です。もし、自分の心の掃き掃除を始めるならば、限りがありません。
しかし、あなたがイエス様を信じるなら、聖書は「神を愛する人々、すならち、神の計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」(ロマ8:28)とあるとおりです。
私たちを母の胎内に宿る前から選ばれた神様は、共にいます。心の掃き掃除を止め、神様を見上げましょう。神様は必ず、私たちをモーセのように、ダビデのように完成してくださいます。いや、それ以上、万物の継承者として、イエス様に似た者としてくださいます。ハレルヤ。アーメン。
『主は私にかかわるすべてのことを、成し遂げてくださいます。主よ。あなたの恵みはとこしえにあります。あなたの御手のわざを捨てないでください。』(詩138:8)
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