『あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべての民族は、あなたによって祝福される。」』(創世記12:3)
アブラムを通して多くの子孫が生まれ、約束の土地を相続し、彼の子孫から王が出ることが約束されました。失われた神の国が再び建てあげられる計画がアブラムから始まります。
イスラエルは選民思想を持ち、他の民族を低く見ていると耳にすることがあります。しかし、イスラエルには「ティクン・オーラム」という考え方があります。「世界の修復」という意味で、大きな災害に見舞われた国家を多く支援しています。
東日本大震災の際に、イスラエル政府は南三陸に医療チームを派遣し、多くの医療機材を寄付しました。イスラエルは、国土は四国ほどで、人口は1000万人に満たない国です。しかし、アブラムと神さまとの契約から発した世界を祝福する使命を、今現在も国家として担っているのです。
イエス・キリストは、アブラムの子孫として誕生します。アダムの罪によって神なしとなった世を回復するために、ご自分のいのちを十字架上で捧げられました。
私たちクリスチャンは、イエス・キリストの罪の贖いによりイスラエルの民に接木されました。神の民の一員として、アブラムの祝福の契約を受け継ぐものとされています。そして、イスラエルの民と同じく祝福を流し出す源とされているのです。
初めに神が創造されたすべてのものは非常に良いものでした。しかし、神から離れるという罪が、その状態への回復を阻んでいます。完全な回復はキリストの再臨の時です。しかし、その時まで私たちは神の目線に立って、祝福を流し続けたいと願います。すべての人が神の民として回復される世界の修復の使命の一端を担う者と、私たちもされたのです。
人を祝福する時、あなたを突き動かすのは感情ではありません。もう一人の助け主である聖霊の力によって、あなたは祝福の源とされます。あなたの内側から永遠の命の流れ出る泉が湧き、その水が流れるところのすべてのものを生かします。新しい一年も主があなたを用いてくださいますように。
『こうしてキリストが、あなたがたの信仰によって、あなたがたの心のうちに住んでいてくださいますように。また、愛に根ざし、愛に基礎を置いているあなたがたが、 すべての聖徒とともに、その広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。こうして、神ご自身の満ち満ちたさまにまで、あなたがたが満たされますように。』
(エペソ3:17-19) (文責:朋子)
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