『こうして、主は地の上の生けるものすべてを、人をはじめ、動物、這うもの、空の鳥に至るまで消し去られた。それらは地から消し去られ、ただノアと、彼とともに箱舟にいたものたちだけが残った。』(創世記7:23)
大雨は四十日四十夜降り続き、地を大水が覆いました。それは山をも覆うほどの大洪水です。地の上に残っていた生き物、空の鳥に至るまではすべて消しさられました。そして、ノアと、ノアと共に箱舟に入ったものだけが「残った」のです。
ノアの箱舟には夫婦で入れられました。それは、箱舟に残った者たちを通して、新たな神の民を生み出すという神さまのご計画のゆえです。
「残りの者」というと、余り物のようですが、聖書で「残りの者」と呼ばれる人たちは、神さまに信頼して生きる者として描かれています。
神さまに背く生き方をイスラエルの民がとったとしても、その中から悔い改めて神さまに従う者が必ず残されました。バアルに膝を屈めなかった7,000人もそうです。彼らはノアのように神さまに信頼し、神さまの裁きから守られ、神の民の次の世代を繋ぐ者となりました。
イエス・キリストの十字架のあがないという恵みを受け取った私たちも「残りの者」です。天に帰るという素晴らしい死後の祝福だけでなく、この地上で生かされ、地上での祝福を繋いでいく者として取り分けられているのです。
「残りの者だけが救われ」(ローマ9:27)、つまずきの石に信頼する者は失望させられることありません(ローマ9:33)。そして、ノアと箱舟にいたものたちが次世代に命を繋いだように、私たちもキリストの救いを繋ぐ者です。
Bridges For Peaceはイエスさまの愛でイスラエル支援をしています。今年のアリヤー(イスラエルに帰還するユダヤ人)の数は昨年の3倍になるとの報告がありました。帰れる内にイスラエルに帰らなければという思いが与えられているそうです。
あるラビが、自分がイスラエルに帰還したのは聖霊さまの導きだと仰っていました。コロナ禍でも神さまはイスラエルの民を地に集める約束を果たしておられます。
このコロナ禍においても、決して変わらない愛の神さまを信頼し続け、キリストの救いの恵みに留まり続けましょう。神さまがあなたを「残りの者」として生かし、用いてくださいます。
『それは、平安の種が蒔かれ、ぶどうの木が実を結び、地が産物を出し、天が露を滴らすからだ。わたしはこの民の残りの者に、これらすべてを受け継がせる』(ゼカリヤ8:12)
(文責:朋子)
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