『きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。』(ルカ2:10)
羊飼たちが喜びの知らせを受け取りました。喜びの知らせとは、約束の救い主、メシアの誕生です。羊飼いたちは休みなく羊の餌場となる牧場を移動し、安息日を守れません。重税に苦しむ上、神殿税もあり神殿にも行くことが困難であっただろう彼らの社会的な地位は低いものでした。しかし、その彼らに喜びの知らせが告げられたのです。
野宿をして羊を守る中、星の光をも消すほどの光が照らされ、彼らは恐れました。しかし、天からのみ使いの知らせとみ使いと天の軍勢の賛美により、恐れは取り去られました。急いでイエスさまのところに行き、賛美しました。
彼らが出会ったメシアは、飼い葉桶に眠る「赤ちゃん」です。しかし、『それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。』(イザヤ7:14)という神さまの約束のことばを握っていた彼らは、この赤ちゃんこそ、すべての苦しみから解放するメシアだと確信できたのです。
パウロが言うように、十字架の救いのことばは信じられない人にとっては「愚かな」ことばです。しかし、救いを受け取る者には、神の力となります(1コリ1:18)。赤ちゃんをメシアと受け取った羊飼たちの人生が喜びに変えられたように、十字架の救いを受け取るなら、あなたの人生の暗闇を光が覆い、あなたの口に喜びの賛美が溢れます。
羊飼いたちの暮らしは不安定で低く見られる存在でした。しかし、アベルやアブラハムから続くイスラエルの理想的な暮らしです。神さまに与えられた緑に羊を導き、羊に与える。すべての必要を神さまに満たされる生活です。
現在の私たちの生活も新型コロナウイルスや多くの心配により不安定です。自分の努力で自分を養おうとするなら、不安や恐ればかりやってくることもあるでしょう。しかし、羊飼たちのように、心配を横に置いて神の約束のことばを信じ、救い主イエスを受け取るなら、あなたの人生は喜びに変えられます。
なぜなら、イエス・キリストこそが良い羊飼いとしてあなたを養い、生かしてくださるお方だからです。どうぞこの喜びの知らせ、救い主イエスさまがあなたのためにお生まれになったことを受け取ってくださいますように。
『主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます』(詩篇23:1-3) (文責:朋子)
Comments