『カインは主に申し上げた。「私の咎は、大きすぎて、にないきれません。』 (創世記4:13)
今日は父の日です。父の日を祝うことを提言したのはソノラさんという女性です。彼女は16歳で母を亡くしました。その後、父親のウイリアムさんが6人の子供を男手ひとつで育ててくれたそうです。父親も子どもたちの成人後に亡くなられたそうですが、教会で母の日の説教を聞いたソノラさんが、父の日も記念して欲しいと教会にお願いし、1910年6月19日に最初の父の日が祝われたそうです。
今日の主題聖句の箇所では、弟を殺してしまったカインに、神さまが語りかけ、彼が自ら罪を告白できるように「アベルはどこにいるのか」と聞かれました。しかし、カインは応答しなかったために、罪の結果であるのろいを受けます。地を耕しても作物を得られず、帰る場所も失いさすらい人となるのです。
カインはその罪の大きさに耐えられず、ついに神さまに嘆きました。すると、神さまは人が打ち殺すことがないように神さまはカインにしるしを与えたのです。
もちろん罪を犯したら償いは必要です。交通違反を犯したら罰金や原点といった罰を受けます。しかし、神さまはどんな罪人であっても、ご自身から離れ続け、そのいのちが失われることを望まれません。肉体的な死だけでなく、霊的に死ぬことがないように、悔い改める道を与えてくださるお方です。
神さまはご自分の愛するアベルを殺したカインでさえも愛し、死ぬことがないように、ご自分の下に帰ってくるようにと悔い改めと回復の道を与えられました。それこそが、ご自分が創造した人のいのちを見捨てることなく、保ってくださる父なる神さまの愛なのです。
カインにはしるしが与えられました。「しるし」は、他のものと区別する「しるし」と契約の「しるし」という意味があります。イザヤ7:14では『一つのしるし』が処女から産まれるとあります。そのしるしこそイエス・キリストであり、ローマ8:16にあるように信じる者を神の子とするしるしです。
そして、イエスを信じる者が神の子とされ、相続人となり、アブラハムの祝福を受け継ぐ契約のしるしとして、イエスさまご自身が十字架にかかってくださったのです。
私たちを決して見放さず、手を差し伸べ続け、愛し続けてくださる愛のしるしとして、父なる神がイエスさまを与えてくださいました。そして、父なる神の霊である聖霊さまがその愛を私たちの心に焼き付かせ、愛に生きるように導いてくださっています。聖霊さまが、家庭を治める一人ひとりのお父さん、男性を助け導いてくださいますように。祝福をお祈りします。
『罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。』(ローマ6:23)(文責:朋子)
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