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執筆者の写真クリスチャン親和会

礼拝メッセージ(2020/5/10)

『そよ風の吹くころ、彼らは園を歩き回られる神である主の声を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて園の木の間に身を隠した。』(創世記3:8)


 善悪の知識の木の実を食べたアダムとエバは、自分が裸だと気づきました。何も持たず、弱い、罪にまみれた自分の姿を見たのです。二人は神さまの前に出られないと恐れ、神さまから隠れました。神さまにこの姿を見せるくらいならば、離れて生きようとしたのです。しかし、主は二人を呼ばれました。

 神さまの前に出たアダムは、罪を悔い改めることなく神さまに、妻に罪の責任をぶつけました。エバも同様に、蛇へ責任をぶつけました。それ程罪は大きく、負いきれなかったのです。

 確かに、人間は裸のように弱い存在です。見えないウイルスや将来に不安を覚え、他人の目を恐れます。ウイルスの感染源を追及し、日常生活のストレスを誰かにぶつけ、自分の弱さを見ないようにもできます。しかし、それは制御できない恐れや不安に支配され、神さまの愛の支配から離れることなのです。

 神さまは、ご自分に背いて離れていった、弱い人間を見捨てられませんでした。15節にある通り、のちに生まれる女の子孫であるキリストが、蛇、つまりサタンを打ち砕くと宣言してくださったのです。

 その通り、イエス・キリストは十字架上で一度死なれ、死を打ち破り、蘇られました。十字架のキリストは王の姿ではありませんでした。裸となった人間のために、同じ裸の姿となり、すべての罪、すべての恥を負ってくださったのです。

 そして、私たちに救いの衣を着せ、正義の外套を着せてくださいました。自分の裸を恥じることなく神さまの前に出られるようにと、主が私たちの姿を回復してくださったのです。

 今日は母の日ですが、お母さん方の家庭に対する愛と献身には感謝の心であふれます。命をかけて子を産み、育てることもそうですが、未知のウイルスから家族、家庭を守るその責任の大きさ、重さはどれほどでしょう。

 イエスさまが着せてくださった救いの衣を着て、神さまの前に帰りましょう。そこには喜びと救いがあります。あなたを愛の目で見続け、癒し、弱さを覆ってくださる方が、創造主なる神さまです。そのお方が、昨日も今日もいつまでも変わることなくあなたを愛し、あなたを救おうと待っておられるのです。


『そういうわけですから、あなたがたの罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて、神に立ち返りなさい。それは、主の御前から回復の時が来て、あなたがたのためにメシヤと定められたイエスを、主が遣わしてくださるためなのです。』(使徒3:19-20)

(文責:朋子)

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