『あなたへのしるしは次のとおりである。ことしは、落ち穂から生えたものを食べ、二年目も、またそれから生えたものを食べ、三年目は、種を蒔いて刈り入れ、ぶどう畑を作ってその実を食べる。ユダの家ののがれて残った者は下に根を張り、上に実を結ぶ。エルサレムから、残りの者が出て来、シオンの山から、のがれた者が出て来るからである。万軍の主の熱心がこれをする。』 (イザヤ37:30-32)
献堂式おめでとうございます。新しい建物、教会名という新しいスタートはとても喜ばしいときです。そして、これから神様がなされる新しいこと、新しい実りに心が躍ります。しかし、重要なのはこれからどのような歩みをするかです。
40年前に私が妻とミクタムという働きを始めたとき、上石正義先生から「神さまが与えられた良い働きだが、苦労するよ」と言われました。パイオニアとして道のないところに新しい道を切り開いていかなければいけなかったからです。そんなときにある宣教師がこの主題聖句を与えてくれたのです。
人は上に結ばれる実のことに関心を持ちます。しかし、下に根をはることこそが大切だと聖書は言っています。
これから二年間に与えられる収穫は、過去にまいた種からの収穫です。その間は十分な収穫が得られるが、その先は先細りになるでしょう。しかし、この収穫の間に根をしっかりとはれば、その根から養分を十分に吸収し、豊かな実を結ぶことができるのです。
根をはるとは何でしょう。それは、祈り、みことばの学び、霊的な交わり、霊とまことによって毎週捧げられる礼拝です。これらは大きな働きに思えないかもしれません。しかし、下に根をはることが、上に実を結ぶことにつながるのです。
愛される資格のない私たちを神さまはあわれみ、救い出そうと、ひとり子イエスをこの地に送ってくださいました。十字架で私たちの罪と咎を彼に背負わせ、救いの道を開いてくださいました。なんという愛でしょう。
その愛は今も変わっていません。お一人お一人に愛されている喜び、救いの喜びが湧き出ますように。その喜びをもって地域に仕え、互いに仕える教会になりますように。
離れていますが、教会の祝福、発展、お一人お一人が豊かに根を張り、豊かな収穫の時を迎えることをお祈りしています
『教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。』(エペソ1:23)
※献堂式の説教をビデオメッセージにて、小坂忠先生がしてくださいました。
(文責:朋子)
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