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執筆者の写真クリスチャン親和会

聖日礼拝メッセージ(2019/12/22)


『そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい、敬虔な人で、イスラエルの慰められることを待ち望んでいた。聖霊が彼の上にとどまっておられた。』 (ルカ2:25)

 シメオンという老人が、人生をかけてメシアを待ち望んでいました。彼が出会ったのが生後40日程のイエスさまでした。

 神殿に両親と共に来たイエスさまを多くの人が目にしたでしょう。しかし、「ホサナ」と群衆に迎えられたエルサレム入城の時とは違い、イエスさまに気づいたのはわずかでした。シメオンはその一人で、この赤ちゃんがどなたかを悟ったのです。

 人間には目に見えるものを見て状況を判断する性質があります。自分の問題に対する救いを求めて祈っても、自分の望み通りの方法でない時には、解決が与えられていても落ち込むこともあります。また、何か祈りの答えの兆しがあったとしても、それが自分の想像と違うなら気づかないこともあります。

 しかし、シメオンは人の目には小さく気づかないような「しるし」に気づいたのです。もちろん彼は正しく謙遜な人で、よく祈っていたでしょう。けれども、神様の恵みは、人の行動や思いに起因して与えられるものではありません。彼は、生まれたばかりのイエスさまのもとに、聖霊さまにより導かれ、救い主の誕生という約束の成就を見る恵みを与えられたのです。

 万物は御子によって、御子のために造られました。この世が造られる前から存在し、この世を造られた方がすべてを計画しておられます。

 その方は愛なる主で、人の病や死をも背負い、主の栄光のために用いて下さるお方です。苦しみが大きいとき、光があっても、小さくて見えないように思えるかもしれません。しかし、すべての人を照らすまことの光であるイエスさまが、小さな赤ちゃんとしてこの地に来られたことを思うと希望が溢れるのです。

 シメオンが聖霊さまによって真理に出会い、悟ったように、私たちも聖霊さまによってまことの光であるキリストに出会い、救われました。聖霊さまはどんなときでも私たちと共におられ、光を見ることができるように助け、喜びと希望を与えて下さいます。

 クリスマスの光輝く季節にあっても、暗闇の中にいると感じる方もいるでしょう。しかし、闇も打ち勝てない光である主は、常にあなたを照らし続けています。今はその光は小さく見えるかもしれません。しかし、その光がどれほど大きな光だったかを体験するその時を期待して、主を待ち望み続けましょう。

『神である主、常にいまし、昔いまし、後に来られる方、万物の支配者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」』(黙示録1:8)                  (文責:朋子)


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