『すると彼は答えて言った。「心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」また「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」とあります。イエスは言われた。「そのとおりです。それを実行しなさい。そうすれば、いのちを得ます。」』(ルカ10:27-28)
今日は、中国北京への宣教師、平岡恵師によるメッセージです。
平岡師は、日本で看護師として安定した職についていましたが、或る日、主の召命を受け、宣教師として立ちました。
聖句は、自分の努力と自分の義によって、救いを得ようとしているパリサイ人との対話からです。パリサイ人は続けて、「では、わたしの隣人とは、だれのことですか。」との問いに、イエス様は、強盗に襲われ、半殺しになった人の話をしました。
たまたま、祭司とレビ人がそこを通りましたが、助けませんでした。そこへ、パリサイ人が軽蔑して嫌っている、サマリヤ人が来合わせ、彼を助けたのです。イエス様は、「この三人の中でだれが、強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか。」と問われ、彼が、「その人にあわれみをかけてやった人です。」と答えると、「あなたも行って同じようにしなさい。」と命じています。
私は看護師として病院で働ているとき、自分担当の患者が次々と亡くなりました。そのような人々の死に出会って、むなしさを覚え、人は何のため生るのかと思い、それで、ニュージランドへの旅に出ました。そこで、イエス様に出会い信じたのです。
日本に帰り洗礼を受け、中国への宣教師として召されました。宣教師としては10年が経ちます。中国では、三自愛国教会でスタッフとなり、老人医療のために奉仕しています。
中国では65才以上の方が、日本の人口ほども居ますが、認知症の知識も少なく対応も整っていません。それで、私の奉仕の扉も大きく開かれているのです。
しかし、日本とは過去の関係もあり、老人には激しい憎しみを持っているお方も見えます。しかし、10年の奉仕もあって、その憎しみが愛に変わっています。「あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。」と、ヘブル10:32-37を通して力強く告げてくださいました。ハレルヤ。アーメン。
『彼は言った。「その人にあわれみをかけてやった人です。」するとイエスは言われた。「あなたも行って同じようにしなさい。」』(ルカ10:37)