top of page
執筆者の写真クリスチャン親和会

聖日礼拝メッセージ(2019/4/7)


『イエスは言われた。「そのままにしておきなさい。マリヤはわたしの葬りの日のために、それを取っておこうとしていたのです。」』(ヨハネ12:7)

 今は、レントです。イエス様はベタニヤで、死人から甦った ラザロの家で晩餐に与かっていました。

 その時、マリヤが非常に高価で、純粋なナルドの香油三百グラムを取って、イエス様の足に塗り、彼女の髪の毛でイエス様の足をぬぐいました。ところが、弟子のひとりが「なぜ、この香油を三百デナリで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」と言ってマリヤを責めました。

 しかし、他の所では、「すると、何人かの者が憤慨して互いに言った。」とあります。弟子のひとりだけが言ったのではありません。皆が責めたのです。

 では、なぜイエス様の葬りの日が弟子たちに分からず、マリヤにだけ分かったのでしょうか。弟子たちはいつもイエス様と一緒に居て、話を聞いていたはずですが理解しませんでした。

 マリヤにだけイエス様の葬りの日が分かったのは、マリヤの心の姿勢が弟子と違っていたからです。弟子たちは、キリストはエルサレムで王になると信じていました。しかし、マリヤはキリストは人々を罪から救うために来たのだと理解していたのです。この違いが大きいのです。

 マリヤはかつて、イエス様から、「あなたの罪は赦されています。」(ルカ7:48)と宣言された女でした。それで、彼女はイエス様の話を聞く耳を持っていました。それは、マルタから避難されるほど熱心でした。非難するマルタに、イエス様は、

「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」(ルカ10:41)と諭されました。

 このマリヤの姿勢が、イエス様が人の罪のために十字架につき、三日目に甦ることを悟ったのです。

弟子たちも、同じことを聞きながら、悟ることができませんでした。しかし、マリヤが、イエス様の死に対して理解を示し、香油を注ぐことができたことは、イエス様の大きな喜びであり、また、私たちクリスチャンへの慰めでもあります。ハレルヤ。

『「キリスト・イエスは罪人を救うためにこの世に来られた。」ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。私はその罪人のかしらです。』(Ⅰテモテ1:15)


閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

礼拝メッセージ(2023/1/29)

『ユダはこれを見定めて言った。「あの女は私よりも正しい。私が彼女にわが子シェラを与えなかったことによるものだ。」それで彼は再び彼女を知ろうとはしなかった。』 (創世記38:26) ヨセフがエジプトへ売られた後、ユダは家族の元を離れます。カナン人と三人の息子を産みます。長男エ...

礼拝メッセージ(2023/1/22)

『その女は エリヤに言った。「今、私はあなたが神の人であり、あなたの口にある主のことばが真実であることを知りました。」』(Ⅰ列王記17:24) 今日は、「信仰による歩み。」です。 聖句は飢饉の時、エリヤの世話をしていたやもめの息子が死に、エリヤの祈りによって生き返った時の言...

礼拝メッセージ(2023/1/15)

『ハレルヤ。 私のたましいよ、主をほめたたえよ。私は生きているかぎり、主をほめたたえよう。いのちのあるかぎり、私の神に、ほめ歌を歌おう。』(詩編146:1-2) 私たちは日常生活の中で理不尽だとか、不安に思ってしまうことはたびたびあります。しかし、聖書は生きているかぎり主を...

bottom of page