『しかし、彼の弓はたるむことなく、彼の腕はすばやい。これはヤコブの全能者の手により、それはイスラエルの岩なる牧者による。』(Ⅱコリント4:16)
ヨセフは父ヤコブに特別愛された子でした。そのせいで兄たちから憎まれました。その上、父、母、兄たちがヨセフを拝むという夢を見て、みんなに話したため、兄たちの怒りは増し、ヨセフを騙して殺そうとしました。ユダのおかげで殺されませんでしたが、奴隷として売られてしまいました。
ポティファルの奴隷とされ、その上、彼の妻にだまされて監獄に入れられました。監獄では王の献酌官の夢を解き明かし、助けを請うも忘れられてしまいました。二年後、パロが心騒ぐ夢を見たとき、ようやく献酌官に呼び出されました。パロの夢を解き、パロに次ぐ地位に就いたヨセフは、エジプトを統治しました。そして、ききんで苦しむ家族をエジプトに呼び、父だけでなく自分を殺そうとした兄たちをも助けました。
ヨセフは不幸な経験もしましたが、最後には素晴らしいヒーローになりました。なぜ彼はヒーローになれたのでしょう。
第一に、ヨセフが夢を見続けたからです。その夢とはヨセフが見た、神様が彼を祝福する約束を教える夢でした。だから、ヨセフはどんな境遇でもくじけませんでした。
第二に、神様がヨセフとともにおられ、助けて下さったからです。彼はどんな場所でも神様に助けられ忠実に働き、神様の恵みにより人々の信頼を得、パロに謁見するまでなりました。
みなさんはヨセフの人生で見ると今どの辺りですか。困難な時期でしょうか。しかし、状況がすぐ変わらなくとも、くじけないで下さい。ヨセフもヒーローになるまで13年かかりました。神様は約束を忘れず、一番良いときに果たして下さいます。
『わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。』(イザヤ43:4)みなさんは神様の特別な存在です。聖書にある神様の祝福の約束を人生の希望の光にして下さい。また、神様はみなさんとも一緒にいて助けてくれます。
大人のみなさんも、ヤコブがヨセフの夢を心にとめたように、子どもたちへの神様の祝福の計画を覚え、彼らがどんな状況にあっても、神の家族として祈り、励ましましょう。また、堅い土台の上に立って歩み、信仰のバトンをつないでいきましょう。
『金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」』(ヘブル13:5)
(文責:朋子)